【表紙の炎の表情は作家本人による着彩により、一点ごとに異なります。どのような一冊がお手元に届くか、どうぞ楽しみにお待ちください。】
前田ひさえによる新刊の小作品集『Lost Words, Found Tales』。近年、彼女が繰り返し描いてきた象徴的なモチーフの絵を厳選し、蛇腹折りの本にまとめました。各ページは独立した作品として楽しむことができるだけでなく、広げたり畳んだりすることで絵の連なりを自由に感じ、物語のように味わうこともできます。裏面には、彼女が“テレフォン ドローイング”と呼んでいる即興的で遊び心溢れる線描の絵も。表紙の一部には、前田ひさえ自身による着彩が施されており、どの一冊も特別なものとなっています。PINK、EMERALD、YELLOWの3色の炎から、心に響く色をお選びください。
※本書は、Bananafish Books/Gallery(上海)での個展(2024.7.12 - 8.14)に合わせて出版されました。
The book published on the occasion of Hisae Maeda's solo exhibition at Bananafish Books Shanghai 7.12 - 8.14 2024.
デザイン:服部一成
仕様:164×132mm /蛇腹製本
2024年7月刊行
nidi gallery発行
ISBN:978-4-9910308-1-9
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(個展リリースより)
前田ひさえの作品の特徴のひとつに、その物語性があります。森の中にぽつんと残された切り株と木の実、青空が映り込んだ小さな鏡と手、向き合う女性のポートレートが開かれた本、そしてそのブックウェイトに使われている石など。描かれるモチーフの関係性が、見る者に各々の感情や記憶、物語を呼び起こし、私たちの想像力に語りかけます。心の奥から湧き出るものをひとつひとつ愛おしむように描かれた絵は、夢や回想の断片のようでもあり、詩的で憂愁の表情も浮かび上がります。その中に見え隠れする仄かな光。喜びや希望のような気持ちがそっと胸に響き、人々の心に深い印象を与えます。
ここ数年、彼女は自分にぴったりな大きさの絵を探求しながら、小さなサイズに行き着いたと話します。絵を描くことの原点、作品と親密なつながりを体現する小さな絵たち。その小さな絵が紡ぎだす豊かな物語をどうぞお楽しみください。
(プロフィール)
前田ひさえ Hisae Maeda
1978年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。セツ・モードセミナー卒業。主な仕事に「愛の夢とか」(川上未映子著)「その猫の名前は長い」(イ・ジュヘ著)等の書籍装画や「Fairycake Fair」のパッケージイラスト、原田知世「銀河絵日記」MVなど。クライアントワークのほか、アーティストとして定期的に個展で作品発表を行っている。また、クリエイティブ・ユニットや、テキスタイル・プロジェクトのメンバーとして、絵を用いながら広がりのある活動を行なってきた。
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